はじめて着物を着てライブに行った話

KIMONO

最近は着物姿でライブを観に来ている方を多く見かけるようになりました。
私も着ていきたいなぁと思いつつ、着物でライブ未経験だった去年の夏、絶好のチャンスがやってまいりました。
場所は浅草、スタンディングでなく席があるアコースティックなライブ。
まさに着物で参加するに打って付けのライブです。

7月12日の岸田繫さん、曽我部恵一さんのライブへ。

「この機会、逃すまじ」
天気とにらめっこしながらコーディネートを考える。
着物好きが一番楽しいのって、たぶんこのコーディネートを考えている時だと思う。
手持ちの札でどこまで高められるか、小物を使ってニヤリとできるコーデが組めたらご満悦。
まぁ、これぞ自己満足ってことなんですが、装うってことはそういうことだと。

鯉と流水柄の夏着物に生成の羅の夏帯。足元はパナマの草履。
小物は翡翠で作った自作の帯留め。ライブにふさわしく日傘の持ち手は音符モチーフ。

夏の着物は暑さとの闘いでもあり。
なんでもない顔して、実は脇に保冷剤を挟んでいるという(笑)
「武士は食わねど高楊枝」ってやつですね。

会場の浅草公会堂はまさにザ・浅草の中心に位置していて、和を感じる場所。
着物でふらふらしていても違和感なくて、落ち着ける会場でした。
緞帳もかっこよかったけど、演者登場の際に揚幕があがるのが能舞台みたいで素敵だった。

ライブはというと、アコースティックなだけに声をじっくり聴くことができて、楽曲の良さが際立つ素晴らしいライブでした。

お二人でお互いの曲を一緒に演奏したりして、仲良さげなのもよかった。
浅草公会堂みたいな味のある会場がもっと発掘されるとうれしいんですけどね。
ライブの会場、限られている問題も深刻だよなぁ。サンプラもなくなっちゃって。
スタンディングの会場だと着物は難儀ですけど、今後も席があるライブにはできるだけ着ていきたいなと。

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