ライフスナイダー館が素晴らしかった 細野さんと 晴臣くん

MUSIC

立教大学 池袋キャンパスで行われている企画展「細野さんと 晴臣くん」へ行ってきました。

Little Haruomi and Mr.Hosono

ハムサラダを好んで食べていた晴臣くんを想像しながら。


この展示のコンセプトは1960年代、立教大学に通っていた「晴臣くん」と 今の「細野さん」が何十年と経っても変わらずにずっと好きでいる音楽や映画や漫画について語り合うというもので、「物を捨てられない細野さん」だからこそ実現した企画とも言える時空を超えた展示が主体となっています。
細野さんが学生当時に使っていた定期券が展示されていることからも「捨てられない」の尋常じゃないっぷりが一目瞭然なのですが、古い定期券がライフスナイダー館に在るとなんの違和感も感じないほどに馴染んでいます。
過去と現在を繋ぐ場所として、ここ以外に適所はなかったであろうと足を運んでみて納得した次第です。
会場の立教大学 池袋キャンパス ライフスナイダー舘の趣に一瞬で魅せられ、虜になってしまいました。

立教生時代の細野さんがそうだったかは定かではないけれど、学生は誰しも経験するであろう「机に突っ伏す」というアクションが取れる、というか取らざるを得ないのも中年のノスタルジーを誘います。

片耳を机に当てて伏せる仕掛けは[LIVE NOW]という表示の席で行います。
表示のある机に耳を当てると細野さんの歌声が静かに聴こえるというもの。
「音楽と晴臣くん」の[LIVE NOW]では陽気に歌い踊るおちゃめな細野さんを眺めながら突っ伏せます。

このThe House of Blue Lightsを机に突っ伏してフルバージョンで聴けるのが最高でした

ちなみに突っ伏す時には持参のハンカチなどがあれば机に敷いて、そうでなければ受付でもらえるリーフレットを敷いて耳を当てるのがよろしいかと。

リーフレットの見開きには細野さんの耳のかたち。

展示設計を手がけた三澤 遥さんは「細野さんの音楽を聴き続けたわけではない自分でいいのだろうか」と逡巡したとのことですが、そこが良い作用を生み出したのだと感じずにはいられませんでした。
知りすぎていないからこその新鮮でニュートラルな空気感で満たされた昔と今の細野さん。
三澤 遥さんだからこその仕上がりだったように思います。

あらためて細野さんという音楽家が好きになったし、いつまでもお元気でいてもらわないとほんとに困るなと思ったインスタレーションでした。
そしてこれが無料だなんてどーゆーことなんだと思いました。
2025年6月30日まで開催。
無料ですが入場は時間制の予約枠確保を。

NOTICE

【余談】ひとりふらふらと歩きながら有楽町線 要町駅から立教大学へ向かう遊歩道で出会ったこの子もなかなかのインパクトでした。この子はなにをしているのかしら・・・。

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